Graphic
Title
stairs
 


ひきこもり


『学校、社会、家族関係等において、精神的ダメージを受けることで、自己防衛的に家や部屋から出ようとしない状況下に身を置く行為であるが、年単位の時間が経過することで、自発的に外へ出るエネルギーを失ってしまう。ある一定期間をすぎれば、誰でもが「このままではいけない」という思いに駆られるが、本人も家族も外へ出るきっかけを掴めないまま、あきらめの気持ちが大きくなり、ますますきっかけから遠のいてゆく。この家庭内の「奇妙な平和」に風穴を空ける事ができるのは第三者である。家庭訪問を繰り返すことで、硬直した本人の心身を解きほぐしてゆく。最終的に眠っていた「このままではいけない」という気持ちに新たなエネルギーを吹き込むことができるのである。』

特定非営利活動法人 青少年自立援助センター 理事長 工藤 定次
(自身として映画にも出演しています。キャストの項目にあるプロフィールをご参照ください。)
http://www.nt.pial.jp/ysc/

______________________________


『一般に「ひきこもり」は、「精神的な病気」でなければ、本人の甘え、わがままなど、「とんでもないこと」とされています。しかし、「ひきこもり」といわれる若者たちと過ごしていると、本人にしっかりした自覚があるなしにかかわらず、それなりの理由があることがわかります。その問題を自分自身でなんとか整理をしないと、自己の世界からは出られないのではないでしょうか。むしろ徹底的に自分自身と向き合う時間をつくらなければなりません。そこで問題なのは、周囲の人々(大人)です。あたたかな眼差しで、自己と向き合い、苦しんでいる若者を受け入れるという視点を持つことが必要だと思います。「ひきこもり」をマイナス評価するばかりでは誰も救われません。また、ひきこもり状態の人を引き出そうとする方向での支援の産業化と拡大化に、もつと社会は注意を払うべきだと考えます。』

特定非営利活動法人 越谷らるご  増田良枝
(主人公を演じる根岸健太、また松村佳奈江はりんごの木の生徒でした。加納想子は先生です。
キャストの項目にある彼らのプロフィールをご参照ください。)
http://k-largo.org/q_a.html

Copyright 2008, SIZE and Growth Films, All Rights Reserved